■運動神経の向上を目指します
運動神経は遺伝ではなく【環境】によって決定されます。
身体を動かすとき脳から神経を通じて命令が筋肉に伝達されることで動きます。
このことを「運動神経」と言います。
運動が得意な両親からでも「環境の与え方」次第では運動音痴になりますし、
運動が苦手な両親からでも運動が得意な子供に育つことは十分あり得ます。
親が運動をしていると子供も自然とそういった環境に連れ出されたり触れ合う機会があります。
しかし親が運動をしていなかったり苦手だと、そもそも遊びの中に運動が少ない傾向にあります。
神経系統の発達は速く、6歳くらいで80%、12歳くらいに100%に達します。
動作の習得をするのには8歳頃が一番ピークと言われており、この時期を大切にしたいものです。
勿論8歳を過ぎたらダメというわけではありませんし個人差がありますので絶対というわけでは
ありません。
神経系統の完成に向けてラストスパートをかけるのがこの年代です。
8歳までに培った運動神経を複合させ、より複雑な動作を習得していきます。
では、どんなことを子供の間にすればいいのか。
それは【様々な動きを経験させる】ことです。
様々な動作を行うことでその動きに対して神経系統が構築され脳内にプログラミングされます。
そうすることで運動の命令が出た時に、適切な筋肉や関節の動かし方が出来るようになります。
一昔前は遊びの中で色々な経験をし、失敗しトライ&エラーを繰り返しながら動作を無意識に
学んでいました。
しかし現代では遊ぶ場所もなくなり、危険が起こる前にはストップをかけられ、
上手な転倒のやり方すら知らない子供が増えました。
その結果、逆に骨折などの怪我が増え、あることには長けているが他のことは全くできない、
といったアンバランス型の運動神経が育つ子供が増えています。
今どんな環境を与えてあげるかで運動神経の良し悪しは決まります。
決して遺伝だけのせいではありません。
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